郷ひろみがジャニーズ事務所にスカウトされたのは、彼がまだ若く、未来が約束されていない1971年のことでした。その出会いが、日本のエンターテインメント業界における彼の輝かしいキャリアのスタートとなります。銀座で行われた映画オーディションでジャニー喜多川の目に留まり、ジャニーズ事務所の一員としての人生が始まったのです。ステージ上での彼の初歩は、フォーリーブスのバックダンサーとしての出演でした。ここから、彼の芸能活動は加速し、ファンからの熱狂的な声援を背景に「レッツゴーヒロミ」という芸名で知られるようになりました。大阪でのファンクラブの発足は、彼の人気がいかに急速に拡大していったかを物語っています。

1972年、NHK大河ドラマ「新・平家物語」での俳優デビューは、郷ひろみのキャリアにおける新たな章の始まりを告げました。

その後も、彼は大河ドラマに合計4作品に出演し、俳優としての地位を確立します。さらに、フジテレビ系の青春ドラマに連続出演するなど、彼の活躍の場は音楽だけにとどまらず、俳優業にも及びました。郷ひろみの魅力は、その若々しいパフォーマンスと、特徴的で覚えやすい曲にあります。60代になっても衰えることなく、彼は常に新しい挑戦を続け、多くのファンを魅了し続けています。

郷ひろみの人生では、輝かしいキャリアだけでなく、彼の私生活もまた、数多くの注目を集めてきました。1985年、六本木のディスコで開かれた合コンで、三谷ゆりえさんとの運命的な出会いがありました。郷ひろみは三谷さんに一目惚れし、二人の間には強い絆が生まれました。その後、二人は結婚し、アメリカへと新生活を始める決断をします。しかし、遠く離れた地での生活は彼らにとって容易なものではありませんでした。芸能界の速い流れと、新しい環境への適応は、彼らの関係に大きな試練をもたらしました。そして、結局のところ、夫婦生活は破綻に至ります。

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